紅白歌合戦 追記

紅白歌合戦の感想を書いたが
その後ネットでいくつかの記事を読んだ。

観ているときにも気が付いていたが
伴奏が「三原綱紀とニューブリード」ではなく「カラオケ」だった。
理由としてはステージで使うLED照明との同期化が主目的らしいが
これも本末転倒だ。
確かにコンピュータ制御の照明と伴奏を「完全に」同期化させることは神業に等しく無理なのは判るが
そんな凝った演出よりも「ナマ」を観たいのが視聴者だと思うのだが。。。
おまけにカラオケに慣れていない何人かの歌手は「明らかに」音程を外していた。

年末の大晦日に大カラオケパーティーを見せつけられたのかと思うと腹が立つ。

また口パクと思われる演奏もあったがコメントするのも馬鹿馬鹿しい。

秒刻みの運営も大変だった というが
あんなに沢山の歌手を集めてくれと頼んだ覚えは無い。(誰かが頼んだのかは知らないが。。。)
多けりゃ良いってもんじゃないでしょ!

ミーシャの衛星画像に約1億(総予算の1/6)掛かったとの報道もあったがあの演出目的は何!?
演奏自体は立派だったし綺麗だったし現地の子供達も効果的に使っていた。
しかし、何ゆえ大震災から1.75年しか経っておらず不景気だと騒いでいるこの時期に「砂漠からの生中継」なのか・・・?
同じように純粋な子供達と自然をバックに・・・なら国内でも方法は有っただろうにと思う。
東北つながりなら尚よい。

全体に「ほのぼの感」を意識的に消しているように思えてならない。

他の民放が訳の判らんバラエティ一色なのだからNHKはドンと構えて正攻法の音楽番組として勝負すべきと思うのだが
ピカピカ・チカチカのドンちゃん騒ぎ路線で製作したのには納得がいかない。
にぎやかさ を誤解しているのではないか?と思えてならない。

一家が集まってTVの前で一緒に観る番組がほぼこの番組だけと云っても過言ではない現代日本において、NHKの製作方針はどれだけ吟味されたのであろうか?

平清盛にどこかの知事が意見を言ってニュースになっていたようだが
紅白にこそ100倍くらいの意見を言ってもらいたいものである。
それぐらい文化的インパクトのある番組であると「自称なんでも評論家」としては言いたいのである。