自己責任と事故責任

去年、京都で起きた軽自動車暴走により7人が死亡、12人が重軽傷を負った事件で、死亡した運転手が「てんかん」持ちだったのを勤務先の社長が知っていたはずとして、業務上過失致傷罪で逮捕(送検の間違い)するかも とのニュース。

この運転手は何年か前にバイクで事故を負いその時の影響でてんかん持ちになったらしい。両親は車の運転を控えるように言い、会社の何人かの人たちも持病を知っていたという。
バイク事故の詳細は分からないが死亡した運転手も気の毒だ。いつ発作が起きるか、どれくらいの頻度で、何が引き金で発作が起こるのか分らないがために就職や職種が限られていたとるとすると、いったい誰が彼のその分の補償をしてくれるのだろうか?補償体制はあるのかな?
正直者がバカを見る社会になっていないのだろうか?
彼の会社の社長が逮捕起訴されたらメデタシメデタシなのだろうか?

表題はダジャレみたいになってしまったが、まさに自己の責任と事故の責任は誰が負うのか?というシンプルな疑問にぶち当たる。

中学生のときにてんかん持ちの先輩(女性)が居て体育の時間中に発作がおきたのを見た記憶がある。なかなかの美人でスタイルの良い先輩だったので覚えているのだが(汗)先生がビビッてしまってオタオタしていたのが印象的だった。この時の例でもいったい何が起こったのか、どうすれば良いのかは分らない。喘息とかの発作なら薬を飲むとか回りの人も咳きや呼吸の苦しさで状況が理解できるがてんかんはそこが分らないから厄介だ。
かといっててんかん持ちは社会から隔離せよなどという差別論議は論外なわけで、どうやって共存するかが議論されなければ先に進まない。

この社長さん(71歳の女社長さんらしい)には大岡裁きがでることを期待するほかない。