3.11に思う

あの3.11から2年が経った。
あの日、日本に居なかった自分にとっての3.11は何とも表現のしにくい感情ではあるが、ネットで見る日本のニュースとアメリカのTVに映し出される映像との両方をみながら、両者の違いを目の当たりにしため息をついていたことを思い出す。

日本では衝撃的な映像を伏せていたらしいがUSAでは流されていた。
どっちが良いとか悪いとかは文化の違いとして納得するしかないが、その日からスーパーや酒屋に行った時、見ず知らずの米人から「お前は日本人か?お悔やみを申し上げる」と何人からも握手を求められたことを思い出す。日本人だったら外人にお悔やみを言うだろうか・・・?


昨日ネットで震災関係の番組をいくつか観た。
石巻の大川小学校の番組が印象的だった。ほとんどの児童が犠牲になった痛ましい学校だが、先生もまた10人が犠牲になった。で、その先生達の遺族が「子供を守る立場だったのに守れなかった」という感情から地域でもひっそりと身を隠すように暮らしていたという事実。1年以上経ってから父兄たちが自ら事故の再検証を促す記者会見を開き、その場で「私たちは先生達を恨んではいない・・・」とのコメントを新聞で読み、静かに涙を流した先生のお母さん。
何とも切ないシーンだった。。。

過疎の村で70人以上の児童が一瞬にして消えてしまい、村の宝が無くなってしまったと嘆く老人。でもその老人達が草花を作り学校に飾るシーン。涙は流しながらも必死に笑顔になろうとする姿に胸を打たれた。。。

写真に収まった子供達の笑顔と老人達の切ない笑顔が交差していた。


いつでも、いつまでも、笑顔が絶えない日本であって欲しい。