日本人であること

身近のふたつの家族で興味深い事実が分った。

先月、我々のグループに入社したT子さん。(テネシーワルツのタイトルで出てきた人)
日本人だがアメリカにグリーンカードがあり、ミネソタ在住だが仕事のためにテネシーへの単身赴任を決めた人だ。一人娘をミネソタにホームステーさせて。。。
旦那とは日本人同士で結婚しアメリカに渡ってきて出産し、一度日本に帰国したが娘がアメリカ育ちだったので日本に馴染めずアメリカに逆帰国したパターンだ。どこの時点で離婚したのかは知らないが娘主体でアメリカに残った(戻った)ということになる。T子さん自身も日本には帰りたくないようだ。

一方、私の会社の通訳のAさん。旦那はアメリカ人だが大阪弁の上手なイケメンだ。
事あるごとに日本に行って仕事がしたいと言っている。大阪で仕事をした経験もあり日本大好きな人だ。Aさん一家には二人の娘が居て上の子は5歳で日本語補修校に通い始めたところだ。

上のT子さんの例でも分るように、大人はともかく子供の教育が移住の大きなファクターである。で、Aさんに「もし、日本に行く事になったら娘さんが日本(語)に馴染めなくて困るんじゃないの?」と聞いたところ、娘は逆に「日本語補修校の方が楽しい。学校で出るおやつも日本の方がヘルシーだ。だから私も日本に行きたい。」と云ってるとの事。まだ5歳なのでどこまで判っているかは置いておくとして、日本大好き家族の中だと自然とそうなるということかも知れない。。。

日本人夫婦に生まれ日本に帰りたくないT子さんの娘と、国際結婚でアメリカで生まれ日本大好きのAさん娘で真逆になっているということだ。
未来はどうなっているかは神のみぞ知るだが、環境というか家族や回りの人たちの影響で子供達はどちらにでも転がるものだと実感した。

フィクションでなく事実として私の目の前に存在していることが新鮮な驚きである。