肩書き

前から気になっていたというか、判ってたけど書いてなかったこと。

アメリカでも自己紹介で肩書きやポストを云います。日本と決定的に違うのは肩書きによって対応は変わらないということです。
社長もいち担当も扱いは平等という事です。責任権限とサラリーは勿論違いますが「社長だから偉い」ということはありません。
「今、社長という役職をやっています」という事だけで別に特別に「はは〜」とひれ伏すようなこともありません。
これはお客様との間でも同じです。アメリカに来て最初にビックリしたのは結構上位の顧客ゲストに対し、我が社の米人担当が自分の名刺を無造作に投げ渡した事。「おい、おい・・・」と思ったけれど相手も笑っているし皆そうしていた。名刺交換で深々と頭を下げて「いつもお世話になっております」(初めて会った相手でも)などと話するのは日本と韓国ぐらいか。。。(知らんけど)
これってある意味嘘だよね。美しい文化だとは思うけど、へりくだるということと歓迎する、リスペクトするということとは違う。

肩書きの話に戻るが、日本本体からは「お前が社長なんだから・・・」とか「マジョリティを持っている日本の見解として何とかうまくまとめろ」的な話をされる時がある。日本ならトップダウンの社長指示! で理不尽なお達しが出ることが珍しくない。でもそれを海外でもやれ!出来るはず!と云われちゃうと困っちゃう。OKY(お前来てやってみろ)だ。

日本特有の平社員から経験をつんで段々偉くなる という文化がアメリカには(ほとんど)無いということを最初から分ってもらわないと困る。日本でも従来の年功序列は崩壊しつつあるがついてこれてない輩が多すぎる。肩書き(地位)で仕事をプッシュできる世界ではないのだ。下手をすればすぐパワハラで訴えられるのだ。

今日もアメリカ自動車メーカーのお客さんが来社したので挨拶をして、このことを思い出したので書きましたよ。

社長(President)なんて全然偉くないんだからね・・・・・