映画「終の信託」

終の信託を観た。
周防監督作品。草刈民代・役所広司のShall we danceから16年ぶりの組み合わせらしい。

「愛か治療か殺人か?」というテーマで草刈演じる女性医師の行為が裁判で裁かれるという内容。
作品としては可もなく不可もなくという感じ。草刈や役所の良いところを70〜80%位のところで抑えた感じが周防の意図したことなのかどうかが知りたい。テーマがテーマだけに検察役の大沢たかおに美味しいところを残さなければならなかったからか?と推察するのは考えすぎか?
兎に角、草刈も役所も随分とおとなしかったなぁという印象。

草刈は絶世の美人とはいえないが彼女にしかない上品さというか陰が魅力的。今回の女医役というのも良い感じ。
前半部に出てくる浅野忠信とのベットシーン。47歳とは思えないオッパイに感動!
歩くシーンでは「やっぱりバレリーナだなぁ」と思わせる蟹股っぽい足が逆にほっとした。
あんな女医さんが居たら通っちゃうけど・・・

あと終末期の判断を女医の草刈に頼み込む山場のシーンが車の中だった所は俺的には評価する。現実的だし二人の距離感が微妙で逆にドキドキする。
逮捕〜エンディングまではあれ(字幕)しか演出なかったか?
家族と草刈との関係はどうなったのか?(残された奥さんは感謝してないのか、長女雪子は父のエピソード(戦争で死んだ妹の名が雪)は知っていたのか、等々)大勢の人がフラストレーションを持ったであろう点は何とかして欲しかった。
海外の映画ではあのような処理はあまりうけないと思う。


フォローしているブログに不倫している女医さんがいて、映画と少しダブっていたが大きく違うのはブロガーさんの方が現実的ってこと。旦那も一応愛しているし子供が成人したら離婚して今の彼氏と一緒になりたいと思っている。方や恩師の医者とも機会があれば寝るという、まぁ、超現実的な女医さんですが実際はこんなもんなのかもしれないね。地位もお金もそこそこあるし、恋愛感情も性欲もある訳だから自然に任せてると云えば一番説明がつく。早くY先生(不倫相手の男先生)に本命が登場しないかなぁ・・・と心待ちにしています。