色恋沙汰 その3

今日のは色恋沙汰とは云えない内容だが男と女の物語という事で、実話その3

MOさん
合弁会社の社長として北米に赴任した。そこそこ順調だったが2008年のリーマンショックで仕事が激減し大幅なリストラ(レイオフ)をせざるを得なかった。これは仕方の無い話。
2009年の半ば頃から経済も復活しレイオフした従業員の分も再度雇用が始まった。
時を同じくして元々雇っていた通訳(女性)が家庭の事情で退職。新たな通訳:Aさんを採用した。Aさんは関西生まれの日本人。アメリカに留学経験ありアメリカ人と結婚。一時期大阪で一緒に暮らしていたがまさにリーマンショックの煽りで仕事が無くなり旦那の母国であるアメリカに渡り通訳として採用された というわけ。採用当時は29歳かな?グラマラスではないがちっちゃくて可愛い感じ。若いだけあって服装もヤングミセス風。採用時は長女が産まれたばかりだった。

MOさんは日本からの強いプレッシャーもあり、新人通訳のAさんにも日報を提出させるなど気合が入っていた。その反面、何とかコミニュケーションを上手く取ろうと努力をしたようで日本から持参した漫画本を貸したり世間話を積極的にしたりしたそうだ。

そんなある日、日本の担当常務からMOさんに電話。
「なんかセクハラもどきの事案があったそうだな!?」との内容。当時アメリカには3つの拠点があったのでMO氏はどこかの拠点で事件があったものと思い「どこかで何かあったんですか?」と聞いたところ「おまえじゃ〜!」
なんと通訳のAさんからアメリカのそれなりの部署に訴えがあったようでアメリカの合弁先経由で常務へ「お宅のMOがAさんにセクハラと思われるような行為をしたらしい」との連絡が来たというのだ。

あとになって分ったことだが貸した漫画は弘兼憲史の書いた有名な奴。といっても女性には無縁だったと思うので「不倫漫画」と映ったようだ。世間話の中でも下着の洗濯だのたたみ方だのの話があったようだ。アラフィフ単身赴任のMOさんと既婚ヤングミセスのAさんだ。Aさんが「気持ちワル・・・」と感じたのも無理はない。MOさんには下心はなかった(本人談)そうだが、真意は・・・!?
いずれにしてもこの手の話は相手が不快と感じただけでアウトだ。仕方なくMO氏は日本へ強制送還。幸い裁判沙汰にはならなかったがAさんの完全勝利の形だ。

いまだにAさんは会社に通訳して残り、今は私の通訳だ。。。


この話題には当然触れられないが、Aさんとフランクな会話をしてるときに「自分が関西で学生や仕事をしてる時に何度か痴漢にあった。痴漢は絶対許せない性格で友達が痴漢に逢ったときも自分が犯人を追いかけた」との武勇伝を聞かせられた。上でも書いたように身体が小さくて中学生かと間違えられそうなAさんが本当に痴漢にあったのかは??。たまたま高さの影響でお尻やどこかに当ったのでは!?という気がしないでもないが、正義感に溢れた関西人であることは確か。そんな女性に怪しい漫画や下着の話をした時点でマズカッタですわね、MOさん。。。

とにかくセクハラ、パワハラは気をつけましょう。日本の常識は通用しませんよ という事を学習するのに充分すぎるほどの実例になったのであった。。。


教訓:海外ではスケベ心はずう〜っと奥のほうに仕舞っておくべし。