日本の性教育

NNNで日本の性教育の現状をテーマにした番組を放送した。
民放が微妙なテーマに真面目に向き合ったことを評価したい。まして番組中には2005年当時の安倍首相(小泉政権時代)も登場しネガティブ発言をしているところを切り取っている。局としてはかなり判断を迷った部分と思うが、隠さず放送したことに賛辞を送りたい。

で、肝心の内容だが、小泉政権時代の2003年頃国会でも取り上げられ性教育バッシングが激しくなり教育サイドが及び腰になっていたことが浮き彫りにされる。担当の参議院の女性議員が「避妊を教えるということは避妊さえすれば性交渉をしてもいいということを教えるようなものだから反対だ」
レポーターが「ではいつ教育すればいいのか?」と突っ込むと数秒考えて「私は結婚してからでいいと思う。」だって!びっくらこいてソファから落ちそうになりました。笑うとかを飛び越えて真っ青になりましたよ。ホント。
国の担当議員が、しかも女性議員が真面目な顔してこんなこと言っている国って・・・あの方は今の都会やネット社会をご覧になっていないのでしょうか?まさかまだ集団就職で夜行列車に揺られて地方から都会へ若者が何も知らずに来ているとでも思っているのではないでしょうね!?情報化社会という言葉を聞いたことがないのでしょうか??まったくあいた口塞がりませんでした。小泉さんや安倍さんまで「これはヒドイ」とか言っちゃってます。

性教育推進の反対派の多くは「教えてしまうと性交渉をやってしまう」と主張します。じゃ教えなかったらやらないのかい?避妊やメカニズムを知らなくて中絶や性感染症になったらどう言い訳するんですか?と問いたい。誰かがやってくれるでしょう・・ではダメなんです。今の社会では!責任転嫁の典型でしょ、これ。
女性手帳の記事で書いたように「知識として教える」ということと「どう活かすか?」は全く別の次元です。教えないうちから使い方を誤ると危ないから教えないでおこう、というのでは間違いが増えるであろうことは明確です。特に性行為についてはほとんどの人間が通る行為のはず。教育が避ける理由が分かりません。どんだけ子供たちを信用してないんですか!?一回味をしめたら寝ないでヤリまくる猿みたいなやつばかりだと思っているのでしょうか??悲しくなります。


もう一度民放TVが放送したことを評価するとともに。このような機運が高まることを願わずにいられない。
いいぞ、NNN!