日本人女性にもの申す -3 媚びるな

久々のシリーズもの。
書くのが怖くなっちゃったってのもあるけど。。。

媚びるな と書いた。日本に居るときというか若いときは女性たるものツツマシイのが良いと私も思っていた。一歩下がって、三つ指付いて、、、ってやつね。

歳を取ったこととアメリカへ来たことで大分考えが変わってきた。人は「アメリカかぶれ」というかもしないが。日本人女性はバカじゃないんだけどツツマシイということと人前で(男の前で)言いたいことを言わないことを同レベルで考えている節がある。ところが付き合いが長くなったり結婚してからは言いたいことをはっきり言うから男は慌てて「こんなはずじゃなかった」となる。女は女で「私は前からそう感じてたわよ!」とのたまう。これがいわゆる「すれ違い」の始まりだ。

私が媚びるなと書いたのは相手を思いやることと媚びることは違うということを、もっと分かるべきだという意味だ。時には媚びるのも女の武器であり男も媚びられるのは嫌いではない。しかしある意味それは誤魔化しであり「嘘」でもある。見抜けない男を責めるのは酷だ。
アメリカの女性(含む元日本人)を見てるとまず媚びない。仕事絡みでの姿しか見ていないと言うのもあるが立ち振る舞いを見る限り日本人女性とは気概が違う。「女を出さない」と言った方が分かりやすいかもしれない。
今日このテーマで書くのにもきっかけがある。
昨日、秘書役の女性から私の書いた英訳依頼メールに「誰もそんなこと言ってません」と反論メールが来たのだ。ニュアンスとしては間違っていない内容のメールだがアメリカ人の文化に対するコメントを書いたばかりにそこを突いて来たのだ。非難する内容ではなかったしほぼ事実なのだが「言ってもいないことをさも言ったように書かれるのは心外だ」という事なのだろう。すぐ訂正のメールを返信したがこの手の話は何度もある。要は上司だろうが旦那だろうが言いたいことははっきり言うという精神はビックリするほど普通だ。「おいおい、社長にまでソコまで言う!?」ということは男も女も日常茶飯事だ。
(シカゴの社長はそれを「お前が舐められてるんだ」と言うが、そうは思わないです。)

お茶汲み、コピーなんて男の仕事だしレストランの給仕係りだって男女ほぼ同じか少し女性が多い程度だ。日本は男が作った社会だからこうなった という議論はよく分かる。確かにそうだ。だからと云って人のせいにして媚び続けていては女性の地位は上がらないのも事実だ。別に地位なんか上げなくてもいいが、恋愛・結婚で数々の問題を見ていると女性側のずるさというか、「付き合ってた頃から分かっていれば・・・」との事例が多いと感じる。

お互いの幸福のためにも媚びずに「私はこう生きる」という気概をいつも持って欲しいのだ。草食男子と肉食女子が増えているというから徐々にそうなっていくのだと思うが意識しているのとそうでないのとでは決定的に違ってくる。

日本の女性方よ。媚びずに身体とことばで主張せよ。