やしきたかじんの死

やしきたかじんが1月3日に亡くなっていた。
彼の名前は少しだけ知っていたが、興味を持ったのはここ2年程だ。
ネットで彼の名前の冠番組が3つほどあって、どれも日本にいたときは知らなかった。そりゃそうだ。関西地区にしか放送していなかったそうだから。

病気で療養中も彼の名前はそのままに、代役が司会を務めて番組は継続した。

昨年2月に復活したが数ヶ月でまた休養。約半年の闘病生活の後、旅立った。

追悼番組をあれこれ観る。
彼が最も過激だった時代をリアルタイムで観ていなかった自分には、損をした気分になるが、それでも秘蔵VTRだけでも彼のキャラクターは理解するのに充分だ。

歯に衣着せぬコメントが評判だが、それより何より、私は歌手「やしきたかじん」に感動する。彼のステージ、番組中のライブを観ると、これぞ歌手と思う。
皮肉にも追悼番組で天童よしみが「やっぱ好っきゃねん」を歌ったが、たかじんのそれには遠く及ばない。天童よしみをしてもだ!

彼の生き様と、歌に対する情熱とその歌唱力。
どれも見事である。
当分、あの才能の持ち主は出てこないと思わざるを得ない。

大阪は、そして日本という国は、大事な財産を失った。

吉田拓郎も中島みゆきも一度生で歌を聞きたいと思っているが、今からでもそれは可能だ。
しかし、やしきたかじんの歌だけは、何億円積んでも、もう聞くことが出来ない。
大好きだったワインと可愛い女性をはべらせながら、天国で歌っているのだろうか?
はやく俺も行って聞きたいと思う。

合掌